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平成13年12月17日:北日本新聞より
富山で夢追う シェーネブラースカペレ
 女性だけのマーチングバンド、シェーネ・ブラースカペレが11月、オーバード・ホールで初舞台を踏んだ。北陸電力創立50周年記念コンサートで、県内の知的障害者らでつくる「ラブバンド」と共演。「マイ・ウエイ」「聖者の行進」などを華麗に演奏した。
 代表マネージャーの栂野三保さん(28)=富山市磯部町=は「出来はまだまだだけど、大きな舞台に立ったことは貴重な経験になった。なによりも楽しくできたのが一番」と振り返る。
 バンドは今年6月に誕生したばかり。メンバーは学生、会社員、主婦とさまざま。栂野さんが県内の小中高校でマーチングを指導しており、その教え子たちから「学校を卒業した後もマーチングを続けたい」という声が上がり、バンド結成につながった。
 16人のメンバーは学校や会社との両立に苦労しているが、熱心に練習に通っている。ドラムの谷口絢子さん(19)=富山国際大=は高校でマーチング魅力に取りつかれ、バンドの結成時から参加。「もっとメンバーを増やして楽しく活動したい」と話す。フルートの杉本ちひろさん(22)=公務員=は大学卒業とともに富山へ戻り、最近、バンドの存在を知って入会した。
 角井美保さん(27)=主婦=も11月に参加したばかり。小学校のときからクラリネットを吹き、高校でマーチングを経験。「高校で果 たせなかった全国大会の出場を目指したい」と夢を膨らませる。練習は富山市民芸術創造センターで週1〜2回。色とりどりの旗を振るカラーガードと演奏、双方の指導に栂野さんは大忙しだ。
 栂野さんは東京で勤めながら、横浜の社会人マーチングバンド「日本ビューグルバンド」で4年間活動した経験を持つ。「メンバーの数が多いマーチングはみんなの心を一つにすることがなかなか難しい。でも、うまくいったときの喜びは格別 」と話す。
 当面は、来年春に予定している初の自主公演に向けて全力投球。紺色に金色のラインが入ったコスチュームのデザインも決まり、間もなく見本が出来上がる。将来は、全日本マーチングバンド・バトントワリングコンテストへの出場が目標。そのためには50人規模の編成が必要だ。
 栂野さんは「練習時間がまだまだ不足している。メンバー集めなど課題は山積みだけど、みんなの力を集結して夢を実現していきたい」と意気込んでいる。